ホーム >blog > より良く食べるはより良く生きる

お問い合わせはこちら
お問い合わせはこちら
往診歯科
院内歯科
診療治療
院内診療時間9:00~12:00
13:00~19:00

※月曜は予約優先です

費用について
当院ではマイクロスコープを使用しております
スタッフ募集
フェイスブック
ツイッター

より良く食べるはより良く生きる

点滴ではなく腸管栄養からの栄養補給が免疫にも良い

私たちのからだは簡単に言えばドーナツのような筒状になっており、真ん中の穴が口から肛門までの通路に当たります。
筒の外側は皮膚、内側は粘膜に覆われています。
この粘膜の表面積は、シワで折りたたまれていますが引っ張って広げると皮膚の表面積の200倍以上になり、その広さはテニスコートの約1.5面分に相当するといわれています。
体の内側とはいえ考えようによっては外側にあたる粘膜の表面は、いつも様々な異物、外敵にさらされています。

口唇、口、歯にはじまり大腸、肛門にいたる消化管の粘膜表面は、食べる、飲む、吸う、出すという仕事や栄養を吸収する仕事をしていますが、一方で常に体に合わない物や微生物の侵入の危険にさらされています。
そのため腸の日側の壁(腸管)表面の絨毛といわれる微細なシワに免疫という体を守る仕組みがあります。
そこは無限に近い物質を取り込んでいますが、病原体の侵入を阻止し、体を守る最前線でもあるのです。

長期にわたる点滴などで、この粘膜がつかわれなくなると粘膜の機能が低下し、同時に免疫の機能までが低下することも知られてきています。
そのため最近では病気療養が長引いてくると、できるだけ早く腸管粘膜や、口からの栄養を補給することが重視されてきています。

入院患者さんに栄養サポートが必要

腸管や口から栄養摂取できるような管理をするスタッフが必要です。
通常、病気で入院をすると、医科に受診しているので、お口の中の管理が、おろそかになり、歯磨きすらしていない、歯ブラシを持ってきていない、入れ歯を忘れたなどの事を訪問歯科診療している歯科医師として見聞します。
お口のケアをせずに、点滴をしたまま、粘膜を通過せずに栄養摂取を続けると、免疫力が低下した状態で、感染症にかかりやすい状態で治療を受けていることになります。
体の感染症には、厳しくチェックをしている、お医者さんですが、お口の中までは診てはくれないことが多いです。
医師、歯科医師が連携して、こうした問題が起きないように、我々、歯科医師は病院と連携していけるよう努力していきます。

病気の人や口臭には口腔ケア(口の中の手入れ)が大事

口の中には多くの微生物が生息し、繁殖し(歯垢)、食物のかすも残りやすいものです。
これらは口臭の原因になります。それらの微量の汚れが、のどから気管に知らない間に流れ込むことがあります。

とくに脳梗塞などの病気で、のどに麻痺があったりすると、食べる時にむせたりしますが、これらの汚れも知らないあいだに気管に流れ込むことが多いのです。

流れこんだ汚れは肺炎を起こす危険性が高く、いのちを脅かすこともあります。
自分の力で口の中の清掃が十分できない方の口の中をきれいに保つ口腔ケアは、このようにして生じる肺炎を減らすことに役立っています。

口腔ケアは歯をきれいにするだけでなく、歯ぐきや舌の表面、ほっぺたの内側や上あごの表面、入れ歯などの口腔内のすべてをきれいにすることです。
これは口からものを食べられない方にも大切なことで、口臭を減らし、口の中もさわやかになり気持ちのいいものです。

また、こうして口腔ケアをすることで、口の中の感覚が刺激されて、麻痺して失われていた機能を回復すうリハビリにも役立っています。

口腔ケアを受けている患者さんでは受けていない方に比べて、肺炎の発生率が19%から11%に低下したというデータがでています。

歯磨き適切にして歯周病を改善すると糖尿病も改善する

糖尿病の人たちで、歯周病のある人と、ない人を長期間調べていくと、重症の歯周病の人で糖尿病の状態が2倍以上悪いことも分かっています。
糖尿病によって歯周病に罹りやすくなり、その歯周病で糖尿病もまた悪い影響を受けているといわれています。

唾液で発ガン物質が激減

唾液は日ごろ「つば」と呼ばれ、何かきたない物のように思われています。
これがとても大切でたくさんの働きをしているのです。
口の中には大小いろいろの唾液を作るところ(唾液腺)があり、1日に1〜1.5リットル分泌され口の中に出てきます。
腸で吸収されてからだの中を循環しているので、あまり感じないのです。
からだの外に排出されるおしっこ(尿)の量が1日1〜2リットルですから随分多い量です。
唾液には脂質やでんぷん、糖を分解する酵素、抗菌作用のある物質や老化防止ホルモンなどが含まれ、口の中や食べ物を滑らかにする作用もあります。
その他に、唾液に含まれている酵素には発ガン物質として知られている食品添加物や体の異常によって発生する有害な活性酸素を減らす作用があります。
発ガン物質の毒性として有名なトリプ_P_1(魚の焼きこげ)、AF_2(食品添加物、現在使用禁止)、4NQO(発ガン物質)などを一定の時間唾液と混ぜておくとその毒性が激減します。

PAGE TOP